AD-AWAREの使い方

注:現在の最新版である「Ad-Aware Free Antivirus+」は動作に不安定なところがあるため、安定したバージョンになるまで導入は控えた方がいいかもしれません。このページでは旧バージョンである「Ad-Aware Free」の解説をしています。

AD-AWAREは有料の「Plus」「Pro」版と無料の「Free」版があり、このページでは無料版のAd-Aware Freeを解説しています。

まずはAd-Aware Freeのファイル「Ad-AwareInstaller.exe」をダウンロードしましょう。オンラインソフト紹介サイト「窓の社」からダウンロードできます。

窓の社 Ad-Aware Free

AD-AWAREのインストール

1.Ad-AwareInstallation.exeを開くと言語選択の画面が表示されます。「Japanese」を選んで「OK」をクリックしてください。
AD-AWARE 8 インストール 言語選択


2.インストールウィザードが表示されます。他にプログラムを起動させていたらそれらを閉じてから「次へ」をクリックしてください。
AD-AWARE 8 インストール 起動


3.規約が表示されます。規約に同意したらチェックをいれて「次へ」をクリックします。通常では「C:\Program Files\Lavasoft\Ad-Aware」にインストールされますが、違うフォルダにインストールしたい場合やショートカットを作成したくない場合は「インストールをカスタマイズする」を選んでください。
AD-AWARE 8 規約


4.「インストールをカスタマイズする」を選んだ場合は、インストールフォルダ、スタートメニューの構成、ショートカットの設定などができます。設定を終えたら「次へ」をクリックしてください。
AD-AWARE 8 フォルダ選択


5.Googleのウェブブラウザ「Chrome」を一緒にインストールするかの選択画面が表示されます。「Ad-Aware」だけをインストールしたい場合は赤ボタンのチェックを外した後「次へ」クリックしてください。
AD-AWARE 8 Google Chrome選択


6.常駐保護機能「Ad-Watch Live!」、インターネットエクスプローラの保護強化機能「Download Guard」、メールソフト「Outlook」で受信したメールに含まれている不正なファイル・画像からPCを守る「Email Scanner」をインストールするかの選択画面が表示されます。「Email Scanner」「Download Guard」はインストールした後コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から個別にアンインストールができます。また「Ad-Watch Live」はインストールした後に機能をオフにすることも出来ます。お好みで選択後「次へ」をクリックしてください。
AD-AWARE 8 Ad-watchインストール選択


7.インストール確認画面が表示されます。問題ないなら「インストール」をクリックしてください。
AD-AWARE 8 確認


8.しばらく待つとインストールが終了し完了画面が表示されます。AD-AWARE AEの起動にはパソコンの再起動が必要なので、通常は「今すぐ再起動」にチェックを入れたまま「終了」をクリックしてください。 もし今は再起動して欲しくない場合はチェックを外してから終了させてください。
AD-AWARE 8 完了


9.最後に最新データのダウンロードが行われます。アップデートが終了するとパソコンが再起動します。
AD-AWARE 8 Update Manager


再起動後はデスクトップやスタートメニューにAD-AWAREのショートカットが作成されているので、それらからAD-AWAREを起動してください。

初回起動時は有料版のライセンス登録画面が表示されます。無料版を使用するのでそのまま「閉じる」をクリックしてください。
AD-AWARE 8 ライセンス


最新データをダウンロード

AD-AWAREは新しいスパイウェア等に対応するため定期的にデータの更新を行っています。スパイウェアのチェックの前に最新データの確認をしましょう。

メインメニュー左の地球のイメージをクリックしてください。
AD-AWARE AE UPDATE


最新データがある場合はデータのダウンロードが始まります。
AD-AWARE AE Update Manager


Ad-Awareを詳細モードに

Ad-Awareを始めて起動した時にも説明がありますが、Ad-Awareは操作がシンプルな代わりに細かい設定が出来ない「簡易モード」と、操作が少し難しくなる代わりに設定できる項目が増える「詳細モード」があります。

簡易モードだとほとんどの設定が出来ないので出来れば「詳細モード」をお勧めします。以前のAd-Awareは詳細モードが標準だったのでそれほど操作が難しいわけではありません。以下の解説も詳細モードでの解説になります。

詳細モードにするにはAd-Awareを起動して、「左下」の2つのボックスから左をクリックしてください。モードはいつでも変更することができます。

AD-AWARE 8 モード変更

スパイウェアのスキャン、駆除方法

スパイウェアのスキャンを開始するには、メイン画面の真ん中にあるレーダーのイメージをクリックしてください。
AD-AWARE AE スキャン


スキャンは3通りの方法から選ぶことができます。方法を選んで「今すぐスキャン」をクリックしてください。
AD-AWARE AE スキャン


スキャン方法の違いは以下の通りです。初めてのスパイウェアチェックではフルスキャン、定期的なスパイウェアチェックにはスマートスキャンが便利です。

スマートスキャン
 動作しているプログラム、レジストリ、システムフォルダなど、悪質なスパイウェアが潜んでいる可能性の高い箇所を中心に素早いチェックを行います。
フルスキャン
 ドライブすべてをくまなく検査します。スマートスキャンより確実にスパイウェアをチェックできますが、その分時間がかかります。
プロファイルスキャン
 右上の「設定」をクリックして、どのドライブ・フォルダをスキャンするか、どのシステム部分をスキャンするかを設定できます。

もしスキャンが途中で止まってしまう場合は、後述のセーフモードでWINDOWSを起動して再度スキャンを行ってみてください。

スキャンが終了すると、検出結果が表示されます。TAIは検出されたスパイウェアの脅威度を示し、10に近いほど脅威度が高くなります。

通常はそのまま「アクションを実行」をクリックすれば、それぞれのスパイウェアに適した方法の駆除を行ってくれます。

もしスパイウェアを削除したことで不具合が起きた場合に前の状態に戻したい場合は「システムの復元ポイントの設定」にチェックを入れてから「アクションを実行」をクリックしてください。
AD-AWARE AE アクションを実行


それぞれのスパイウェアの駆除方法は通常デフォルトで設定されている「推奨のアクション」のままで問題ありませんが、自分で駆除方法を決めたい場合はアクションタブをクリックして、スパイウェアに対してどのような対処をするかを決められます。
AD-AWARE AE アクションを実行

すべて削除
 スパイウェアを隔離せず完全に削除します、後で復元はできません。
すべて検疫
 スパイウェアを検疫し無力化した状態で保存します。もしスパイウェアを駆除したことで不具合が起きた場合に元に戻すことができます。
無視リストにすべて追加
 今後のスキャン画面に現れなくなります、誤検出されたものなどに使えます(無視リストのメニューから解除も可能です)。
1度だけすべて許可
 駆除していいスパイウェアか分からず今回は駆除しないままにしておきたい場合に選んでください。次にスキャンした時は再び検出されます。

最後にスパイウェアの検出&駆除の結果画面が表示されます。このまま右上の×ボタンをクリックしてAD-AWAREを終了してください。
AD-AWARE AE 結果


もしスキャンでスパイウェアが見つからなかった場合は下記のポップアップが表示されるので、「OK」をクリック後AD-AWAREを終了させてください。
AD-AWARE AE 検出無し

ファイルスキャン

調べたいファイルを指定して個別にスキャンすることもできます。ウィンドウ画面で検査したいファイルにカーソルを合わせて右クリックで表示されるメニューで「Ad-Awareを使ってスキャン」を選択してください。

AD-AWARE AE 個別スキャン

複数のファイルを選択してからファイルの上で右クリックをすれば、それらをまとめてスキャンすることもできます。

スパイウェアの復元・隔離したデータの削除

スパイウェアの削除時に「検疫」で駆除されたスパイウェアは、不具合があったときに復元することができます。

復元方法は「スキャン」→「検疫」から、復元したいスパイウェアのアクションから「復元」を選んで「今すぐアクションを実行」クリックしてください。

AD-AWARE2008 スパイウェアの復元

検疫後も不具合が起きず、検疫したスパイウェアのデータをパソコンから完全に消し去りたい場合は「削除」を選んで「今すぐアクションを実行」をクリックしてください。

リアルタイム保護のオン・オフ

AD-AWARE AEをインストールすると、「Ad-Watch LIVE!」というシステム上の不正なプログラムをブロックしてくれるリアルタイム保護機能が常駐します。

他のウィルス対策ソフトとの相性などで不具合が出る場合はオフにすることもできます。右上の「設定」をクリックして設定画面を開いた後、「Ad-Watch Live!」のタブから「プロセスの保護」のチェックボックスを外してください。常駐機能がオフになります。

AD-AWARE 8 リアルタイム保護設定

AD-AWARE 8 リアルタイム保護解除

なおレジストリ・ネットワーク保護は無料版では使用できません。

タクスバーアイコンのオフ

AD-AWAREインストール後は、タスクバーにアイコンが常駐し、そこから起動・スキャン・アップデート・常駐保護の一時停止などが行えます。

AD-AWARE 8 タスクバーアイコン

タスクバーアイコンを非表示にしたい場合は、「設定」→「ユーザー設定」→「全般」→「通知領域のアイコンを表示する」のチェックを外してください。
AD-AWARE 8 タスクバーアイコン非表示

セーフモードで再スキャン

スパイウェアの中にはメモリに常駐したり、駆除ソフトの起動を察知して見つからないように形態を変えるものも存在します。それらのスパイウェアを見つけ、駆除をするためにセーフモードでのスキャンも一度行っておくのをお勧めします。

セーフモードとはWINDOWSの起動方法の一つで、最小限のドライバのみで起動するのでスパイウェアの邪魔が入りづらく、スパイウェアを発見・駆除出来る可能性が高まります。

スキャンが途中で止まってしまう、AD-Awareの起動そのものが出来ない場合もセーフモードなら大丈夫な場合があります。

セーフモードの起動方法

  1. パソコンの電源をいれ、メーカーロゴやBIOS画面が表示されたら、
    • WINDOWS 98/MEならCTRLキーを押しっぱなしにする。
    • WINDOWS 2000/XP/Vista/Win7ならF8キーを押しっぱなしにする。
  2. するとWINDOWSの起動方法選択画面が表示されるので、「Safe mode」もしくは「セーフモード」を選択します。
  3. セーフモードでの起動が成功したらAD-AWAREを起動し、検索&駆除を行ってください。

CTRLキーやF8キーを押しっぱなしにするタイミングが遅すぎたり早すぎると起動方法の選択画面がでずに通常起動になります。押しっぱなしよりキーを連打したほうが成功しやすい場合もあるので、押しっぱなしにするタイミングがつかめない場合はそちらも試してみてください。

またメーカーによっては違うキーを押す必要があるので、その場合はパソコンのマニュアルを参照してください。